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首や肩の痛みが特に激しい場合で、急性なら高用量のコルチゾン系薬剤の投与、あるいは脊髄や脊髄神経を囲む硬膜外腔へのコルチゾン注射が必要になるかもしれません。
首や肩の痛みが中レベルと軽レベルの場合には、筋痙學の引き金点に局所麻酔薬(リドカイまたはノボカイン)を注射すれば痛みが緩和されることがあります。
薬以外で首や肩の痛みをコントロールする治療には、理学療法、ソフトカラーやブレースの装着、電気刺激(経皮的神経刺激)、鍼、マッサージ、そしてごく軽く行う受動術(筋肉の緊張をほぐし、骨格構造の動きを取り戻させる方法)などがあります。
マニュプレーション(徒手療法)をする場合は、神経圧迫の徴候(腕または手の脱力感、しびれ、刺すような痛み)がないケースでは慎重に行う必要があります。
こうした首や肩の治療法の、最後にして最大の手段は手術です。
手術が必要になるのは、この手段によらなければ脊髄損傷や永久的な神経損傷が起こる危険があるという場合です。
また、医学的な支援には心理カウンセリングも含まれます。首や肩の痛みが急性であれ慢性であれ、痛みによるストレスが回復力を著しく弱め、治療を遅らせているときには有効な治療法です。
つまり、よく眠れないため仕事が思うようにできないと感じていたり、いつになく不機嫌で怒りっぽくなっていたり、社会との接触を避けようとしていたり、あるいは症状の改善に有効だとわかっているのにそのことをやらなかったりするといった状態なら、あなたは自ら苦痛を長引かせているかもしれないのです。
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首や肩に激痛が走る場合は、一般的に一番簡単で効果のある治療法は、冷湿布を首や肩に当てる方法です。
冷湿布はたいていの薬局で購入できます。冷凍庫に入れ、冷えたら皮膚に直接当てるか、当てた瞬間のひやっとする感じが嫌なら、それを和らげるためにタオルにくるんで当てるといいでしょう。
20分も続けていれば、普通は痛みが引いていきます。
これより長く冷やしつづけると凍傷になることがありますので、注意しましょう。長くやり過ぎないことです。
冷湿布は、必要に応じて1時間毎に20分間ずつ、繰り返し用いてもかまいません。冷湿布は薬の副作用という危険性なく痛みを軽減できる、非常に安全な治療法と言えます。
もし冷湿布が手近にないときには、氷を入れたビニール袋や、冷凍庫の中の野菜の袋(冷凍コーンや冷凍豆などの形を変えやすいものがよいです)を痛みのある部分に当てて代用することもできます。
いっぽう、もう少し痛みが軽ければ温湿布がとても効果的です。また、熱いシャワーや温かいお風呂に入るのも筋肉の張りやコリをほぐす効果があります。
痛みが中度から軽いレベルなら、まず温湿布で筋肉をリラックスさせてからストレッチ運動や強化エクササイズを行うとよいでしょう。
エクササイズをしたために首がうずくときは、冷湿布を当ててうずきを鎮めるようにします。
痛む首や肩にとって最高に気持ちが良いのは、暖かく湿り気のある熱です。こうした熱は、熱いおしぼりや電気式温熱パッドを使えば得ることができます。
温湿布を当てるときも、冷湿布と同じく、時間は長くて1時間毎、20分以内にしましょう。
冷湿布で凍傷になるおそれがあるとすれば、温湿布や温熱パッドはそれ以上に、使い方しだいで低温やけどを負う危険があります。
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