• 首や肩の筋肉・腱・靭帯の働き

    頭と首(肩)の筋肉の仕組みは、オーケストラに似ています。

    指揮をするのは脳で、指揮棒は脊髄、楽団員は大小さまざまな筋肉・・という関係になります。そして、筋肉の楽団員が奏でるハーモニーが、首を安定させたり、いろいろな方向へ回したり、またどんなにかすかな、どんなにすばやい首の動きも実現させるのです。

    どの動きも、私たちの意識は必要とされず、筋肉自らが行います。楽器と同じで筋肉にもさまざまな形状や大きさがあり、適切に配置されたこれらの筋肉は、召集がかかるとおのおの任務を果たし、スムーズでリズミカルな動きを作り出します。

    首の筋肉の両端には腱があり、腱は骨につながっています。腱には太い帯状のものもあれば、細いひも状のものもあります。

    例えば、手首の皮膚の下を例にとって見てみましょう。握り拳をつくって手首を掌側に曲げると、皮膚の下にひものような腱が浮き出てきますよね。腱は硬く、筋肉が緊張し収縮して、腱を引っ張らないかぎり動きません。

    そして靭帯は骨格を構成する個々の骨をつなぎ合わせる働きをし、その配置の具合によって、骨のつなぎ目、つまり関節の動きをどこまで許容するかを決めています。

    そうやって筋肉というのは、いろいろな強度で収縮して腱を引き寄せ、頭や首、その他体のあらゆる部分を正しい位置に保ったり動かしたりするのです。

    足首の捻挫であれ、テニス肘による腱の断裂であれ、腰の筋肉の張りであれ、損傷とそれに対する体の反応の原理はみな同じです。

    その同じ原理が首に働いた場合、首の不調を招く可能性があるのです。

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